レトロスペクティブとは
レトロスペクティブ(振り返り)は、スクラムにおける重要なセレモニーの一つです。 スプリントの終わりに、チームが自分たちのプロセスを振り返り、 次のスプリントでより効果的に働くための改善点を見つけます。
「チームがより良くなるために何ができるか」を継続的に問い続けることで、 チームは自己組織化し、パフォーマンスを向上させていきます。 これはアジャイル開発の核心である「継続的改善」の実践そのものです。
人気のレトロスペクティブフレームワーク
KPT(Keep / Problem / Try)
日本で最も広く使われているフレームワークです。 Keep(続けること)、Problem(問題点)、Try(試すこと)の3つのカテゴリで意見を整理します。 シンプルで導入しやすく、初めてレトロスペクティブを行うチームにおすすめです。
Start / Stop / Continue
Start(始めること)、Stop(やめること)、Continue(続けること)の3つで整理します。 特に「やめること」を明確にすることで、不要な作業や非効率なプロセスを排除できます。 行動指向のチームに適しています。
4Ls(Liked / Learned / Lacked / Longed for)
Liked(良かったこと)、Learned(学んだこと)、Lacked(足りなかったこと)、 Longed for(欲しかったこと)の4つで振り返ります。 感情面と学習面の両方をカバーでき、チームの成長を促進するのに効果的です。
Mad / Sad / Glad
感情ベースのフレームワークで、Mad(怒り・不満)、Sad(悲しみ・残念)、 Glad(嬉しさ・喜び)で意見を分類します。 チームの感情面に焦点を当て、心理的安全性を高めるのに効果的です。
効果的なファシリテーションのコツ
- 安全な場を作る:批判なく意見を言える雰囲気づくりが最も重要です
- 時間を厳守:各フェーズに時間制限を設け、議論が長引かないようにします
- 全員の参加を促す:静かなメンバーにも意見を求め、多様な視点を集めます
- アクションアイテムを明確に:「誰が」「何を」「いつまでに」を決めます
- 前回のアクションを確認:改善が実行されているか追跡します
心理的安全性の確保
レトロスペクティブを成功させる最大の要因は、心理的安全性です。 メンバーが「何を言っても大丈夫」と感じられる環境がなければ、 本質的な問題は表面化しません。
匿名投稿機能を活用することで、直接言いにくい意見も集められます。 特にリモートチームでは、オンラインツールの匿名機能が効果的です。 AgileExperienceでは、匿名モードを有効にすることで、 率直なフィードバックを収集できます。
よくある失敗と対策
- 毎回同じ問題が出る:アクションアイテムの追跡が不十分。スプリント中に進捗を確認しましょう
- アクションが実行されない:具体的すぎるか抽象的すぎる可能性。SMARTな目標設定を心がけます
- 一部の人しか発言しない:まず個人で書き出す時間を設け、その後共有する形式に変更します
- ネガティブな雰囲気になる:良かったことから始め、ポジティブなエネルギーを作ってから問題点を議論します
まとめ
レトロスペクティブは、チームの継続的改善を実現するための強力なツールです。 フレームワークを状況に応じて使い分け、心理的安全性を確保しながら、 実行可能なアクションアイテムを導出することが成功の鍵です。 ぜひAgileExperienceを活用して、チームのレトロスペクティブを始めてみてください。