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チーム改善

KPTレトロスペクティブ完全ガイド:Keep・Problem・Tryで継続改善

2025年1月22日

読了時間: 9分

日本で最も普及しているKPTフレームワークの詳細解説。効果的な運用方法、よくある失敗パターン、AgileExperienceでの実践手順を紹介。

KPTとは

KPT(Keep・Problem・Try)は、日本で最も広く使われているレトロスペクティブフレームワークです。シンプルな3つのカテゴリで振り返りを行うため、初めてレトロスペクティブを導入するチームにも取り組みやすいのが特徴です。

  • Keep(続けること):うまくいったこと、今後も継続したい良い習慣や行動
  • Problem(問題点):困ったこと、改善が必要な課題や障害
  • Try(試すこと):次のスプリントで試してみたい改善策やアイデア

KPTの進め方(AgileExperience版)

Step 1: 準備(5分)

AgileExperienceでルームを作成し、レトロスペクティブタブを選択します。フレームワークとして「KPT」を選び、チームメンバーにURLを共有します。匿名モードを有効にするかどうかを決め、ルールを説明します。

Step 2: Keep収集(10分)

まず良かったことから始めます。これにより、ポジティブな雰囲気でセッションをスタートできます。各メンバーが思いつく限りのKeepを投稿します。

  • 「コードレビューの品質が上がった」
  • 「朝会の時間が15分に収まるようになった」
  • 「〇〇さんがペアプロを積極的に提案してくれた」

Step 3: Problem収集(10分)

続いて問題点を出します。匿名モードが有効なら、言いにくいことも出しやすくなります。人を責めるのではなく、仕組みや状況に焦点を当てることが重要です。

  • 「リリース直前にバグが発見されることが多い」
  • 「仕様変更の連絡が遅れがち」
  • 「テストデータの準備に時間がかかる」

Step 4: 投票と議論(10分)

全員でProblemを確認し、重要度の高いものに投票します。投票数の多いProblemについて、原因と対策を議論します。

Step 5: Try決定(10分)

議論を踏まえて、次のスプリントで試すアクションを決めます。1-3個に絞り、それぞれにオーナーと期限を設定します。「〇〇さんが、△△を、次のスプリント終了までに実施する」という形で明確化します。

よくある失敗パターン

失敗1: Keepが出ない

問題ばかりに目が行きがちですが、良かったことを認識することも重要です。対策として、「〇〇さんのおかげで」という感謝ベースの視点を促したり、スプリントの成果物を振り返りながらKeepを探したりします。

失敗2: Problemが人への批判になる

「〇〇さんが遅刻した」ではなく「朝会の開始が遅れることがあった」のように、行動や状況にフォーカスした表現を促します。ファシリテーターが投稿を言い換えて提示することも有効です。

失敗3: Tryが実行されない

「テストを増やす」のような曖昧なTryは実行されません。「〇〇機能に対するユニットテストを5件追加する(担当: 山田、期限: 2/15)」のように具体的なタスクに落とし込みます。

KPTを成功させるコツ

  • 定期的に実施:2週間に1回など、習慣化することで改善サイクルが回る
  • 前回のTryを確認:「前回のTryはどうなりましたか?」と必ず振り返る
  • 小さな改善を積み重ねる:大きな変革より、小さな改善を継続する方が効果的
  • 全員が発言する:オンラインツールなら、全員が同時に投稿できる

まとめ

KPTはシンプルながら、正しく運用すればチームを継続的に改善できるパワフルなフレームワークです。AgileExperienceを使えば、匿名投稿、投票、履歴管理がスムーズに行えます。まずは次のスプリント終了時に、チームでKPTを試してみてください。

この記事の著者

AgileExperience編集部

アジャイル開発の実践知識を持つ専門チーム。スクラムマスター、プロダクトオーナー経験者が中心となり、チーム改善に役立つ情報を発信しています。

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